KORG社がアナログシンセサイザーを復刻したらしいのですが、その経緯についての興味深い記事が書かれていました。
以前から「アナログ vs. デジタル」とかの(特にオーディオ関連の)議論や論評は飽きるほど見てきましたが、どれも一理あり、またはナンセンスな議論も数多く見受けられました。
私の考えですが、「アナログ」と「デジタル」に大きな性能差は無いと考えています。なぜならば、低音質なMP3音楽に感動することもありますし、または生演奏でも、繁華街のガヤガヤしたやかましい中で演奏している辻楽士の音色にうっとりと引き込まれることもあります。コンサートホールで聴いた音がイマイチだったこともあります。
「何が、心にビビッとくる要因なのか?」これこそが、「良い音」の本質だと思っています。すなわち、音響(オーディオ)的な優劣は、「音の本質」のほんの一部だということです。
それでは私が考える「良い音」とは何か?それは「行動が音を生み出している」という結論です。例えば先のKORGのアナログシンセサイザーですが、苦労しながら、ケーブルを挿して音を探すという行動が、ダイレクトに音色の変化に結びついているので、自分自身の脳が、自分自身の行動を理解し、そしてその行動に価値を割り振っていると思うのです。
長くなるのでここでは書きませんが、同じ事はヴァイオリンにも、オーディオ趣味にも、スポーツにも言えます。
究極の音とは、「遠足のおにぎり」なのです。何度も書いている内容ですが。
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