よく「アナログレコードはCDと違って、超高倍音が含まれているから音が良い」と主張している人がいます。

 最近のサウンドソフトには、FFT周波数解析機能も当たり前のように付いていて、アナログレコードプレーヤーからコピー録音したデジタルデータを気軽に解析することもできます。

 私も以前、CDのデータ、SACDのデータ、針式(MCカートリッジ)のアナログレコードの音、ELPレーザーターンテーブルの音等をちょっとだけ測定したこともあります。

 そうすると、MCカートリッジで再生した音の超高倍音が凄かったのです。私はそのデータを見て、あまりにも超高倍音が伸びすぎているので、直ぐに違和感を感じました。それで色々調べた結果、結局はカートリッジから発生されているノイズだったのです。

 このように、アナログカートリッジから出ている音を単純に測定して、「アナログレコードは超高倍音まで含まれている」と言うのは、あまりにも単純すぎます。

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