私は、「通常の針(スタイラスカートリッジ)式のレコードプレーヤーでは、本来のレコードの情報を、原理的に読み取れない」と言うことを主張してきました。
その一つは、「質量を持った針の運動の限界」であり、もう一つは「レコード盤と針との摩擦力の限界」です。
例えばこのグラフをクリックして拡大して見てください。ビートルズの「ノルウェイの森」の出だし部分ですが、ELPレーザーターンテーブルでの波形がほとんど平らなのに関して、針式のレコードプレーヤーの波形はギザギザしています。
これはカートリッジの音響特性の問題では無くて、針とレコード盤面との摩擦力のために生じた微振動なのです。摩擦力が存在する以上、どうしてもこの微振動は生じてしまいます。すなわち、この微振動が曲の信号の全てにおいてバックグラウンド・ノイズとして発生しているのです。これが、針式のプレーヤーのどうしても避けられない限界の一つです。ちなみに、もう一つの限界は、質量をもった針の運動(慣性)の限界です。
ELPレーザーターンテーブル
針式のアナログレコードプレーヤー
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