少し前に「通常のアナログレコードプレーヤーでは、レコード本来の音を再生できていない?」という記事を書きました。

 その推測を箇条書きで書くと、

  1. ELPレーザーターンテーブルと、通常のアナログレコードプレーヤーとは、出る音に違いがある。
  2. これまでアナログレコードとCDの音には違いがあると感じていた。どちらの音が優れているとは思わなかったが、CDの音は「CDっぽい」と感じていて、レコードの音は「アナログレコードらしい」と感じていた。
     すなわち、同じ音源の音でも、アナログレコードの音とCDの音は違って聞こえ、私はそれはCD化することによる何らかの劣化と考えていました。
  3. ELPレーザーターンテーブルを使い始めたところ、最初はこれまでのアナログレコードプレーヤーの音と違っていたので、違和感を感じました。しかし、慣れてくると音の分離がはっきりしていることに気づきました。これはCDの分離と似ているのです。
  4. 全てとは言いませんが、同じマスター音源でCD化されたものと、ELPレーザーターンテーブルにて比較再生する音が、「ほぼ同じ」と言えるくらい似ているものがこれまでの私の経験値よりもとても多いと言うことに気づきました。
  5. すなわち、今までのアナログレコードプレーヤーの音は、本来のレコードの音を「原理的に」再生不可能だったのではないかと考えるようになりました。

 つい先日にも、あるコントラバス奏者のお勧めの「シュペルガー作曲のコントラバスとヴィオラのための二重奏曲」の貴重なレコードを入手できたので、「さぞ、ELPレーザーターンテーブルで再生したアナログレコードの音はどんなに素晴らしいのだろうか?」と、わくわくしながら再生しました。

 そしてCDの音と、今回入手したレコードの音質を比較したのですが、「ほぼ同じ」という結論に達しました。苦労して入手したレコードが、それまで持っていたCDの音と(ほぼ)同じというのは残念な結論ではあるのですが、それが客観的な判断です。

 ELPレーザーターンテーブルと、通常のアナログレコードプレーヤーとの再生キャラクターは明らかにあります。カートリッジの種類によって差はありますが、ELPレーザーターンテーブルの方が音の分離がはっきりしています。通常のアナログレコードプレーヤーの方が音がまとまっていて、若干柔らかく、落ち着いて聞こえます。

 ということは、絶対とまでは言い切れないまでも、ELPレーザーターンテーブルで再生した音の方が、よりCDの音質に近く、それはすなわちこれまでのアナログレコードプレーヤーの再生能力の低さ(原理的に)を表していると言った方が自然と考えられます。

 質量をもった針には原理的に慣性力がはたらき、理想的な運動(トレース)は不可能だからです。

後日補足:それでは、高級CDプレーヤーの再生音と似ている「ELPレーザーターンテーブルに意味があるのか? CDで十分ではないのか?」というと、「大有り」です。
 というのは、アナログレコードにしか残ってないマスターテープが存在しないソースも数多く存在します。後に、レコードを元にしてCD化しても、オリジナルのレコードに勝ることはあり得ないのです。また、仮にマスターテープが存在していて、それを上手にCD化したソースであったとしても(上記説明のようにELPレーザーターンテーブルで再生した音ととても似ています)、やはりアナログレコード時代の音は、当時のメディアで再生して聴いた方がよりしっくりくるのです。

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