ドイツ・ヴァイオリン製作マイスター 佐々木朗の工房日記です。 ホームページは https://www.sasakivn.com です
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工房

「日本刀」の続き

 先日の日本刀作品展で聞いた話ですが、「銘刀」がこうして素晴らしい状態で残っているのは、使用者が大切に使っていたからだそうです。例えば、時代劇では刀の刃どうしを「カキ~ン」とぶつけ合っていますが、実際にそんなことをしてし …

日本刀の作品展を見に行きました

ホテルオークラの隣に「大倉集古館」というのがあるのですが、そこで日本刀の作品展があったので、勉強のため(刺激を受けるため)弟子の林さんと見に行きました。  我々も同じ「刃物」を扱うのですが、その「刃」にかける意気込みは我 …

繊細な調整

 今日は、半日かけてアゴ当ての金具を削りました。言われなければ気づかないような(調整代金はそこそこ高いので本人は当然知っていますが)微調整ですが、このようなところまで手を施すのが本当の調整です。もちろん、予算にもよります …

楽器を調整に出す時間がない

 よく「レッスンがあるから、修理や調整に出す時間が取れない・・」とか、「演奏会が近いから、調整に出せないので今回はこの場で弦の交換だけを・・」とかの話になります。  そのお気持ち、よくわかります。しかし、レッスンがあるか …

アジャスター一つをとっても

 アジャスター一つをとっても、素材や形によって質量にこれだけの差があります。先日にも実験したのですが、軽ければそれだけ音が良いという単純なものではありません。アジャスターの構造と素材によって、微妙な振動の差が生じて、それ …

素人に楽器をいじらせたらダメですよ

 時々、トレーナーとして手伝いに来てくれている演奏者で、「自分は楽器の調整も出来ので、魂柱を調整してあげようか?」とか言う人がいます(私も実際にそういうのを何度か見たことも聞いたことがあります)。また、アマチュア演奏家の …

音の表現力と音量

 「音の表現力」というと「繊細な音、演奏」という先入観を持っている人が多いです。ある意味では間違っていませんが、かなり多くの人が勘違いしていて、「小さな音」や「線の細い音」が繊細であり、そして微妙な音の表現を表していると …

新しい部品の研究

 先日は新素材(チタンやカーボンファイバー)を使った部品をドイツから取り寄せて、音の研究や取り付けの研究をしました。  「高価な部品」や「新素材を使ったハイテク部品」が必ずしも良いとは限りません。調整技術や楽器との相性な …

ヴィオラの調整は難しい

 先日のヴィオラコンクールつながりの話題ですが、ヴィオラって調整が難しいです。というよりも、「良いヴィオラの音の方向性」がヴァイオリンやチェロと比べて定まっていないのです。これは「調整」だけでなく、「製作(設計)」におい …

東京国際ヴィオラコンクール予選

 別に知り合いが出場したわけでも何でもないのですが、東京国際ヴィオラコンクール予選を聴きに、紀尾井ホールに行きました。  いくら予選とはいえ、会場はガラガラ。入場無料なのだから(本戦の入場は有料だそうです)、もっとたくさ …

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