正直言いまして、日本の音楽大学は「アカデミック」にほど遠いと思います。ちょっと極端な言い方をするならば、単に、演奏のレッスン場となっています(「お前に、何が判る」と突っ込まれたら、何も言い返せませんが、現状が全てを物語っています)。
例えば、スポーツ系の大学とか、または総合大学の体育学部を見てください。様々な分野があります。科学的にスポーツを解析したり、栄養学であったり、生物学的な内容であったり、またはスポーツ器具の研究であったり、もちろん戦術、技術的な追求であったり。
「えっ? これが体育学部の研究室?」ってのもあるくらい、裾野が広いです。
ただこれって、単に音楽業界だけを批判しているのではありません、我々職人の世界にも、全く同じように当てはめられる内容なのです。自分自身への批判でもあります。
関連記事:
- 音楽を「芸術的」と表現するのが時代遅れの、そういう時代がいつか来るのか?
- 「感覚」はいくらでも自分をごまかすことができる
- スポーツ界が演奏界の手本(指南役)だと思います
- 演奏とスポーツの違いは
- 楽器の音(の発音)の理論的な説明に、もっと興味を持って欲しいのだが