少し前に、大学の学生向けの一般小講座みたいなものに呼ばれて、ちょっとした話をする機会がありました。今回は私の工房のお客様である先生が無理をしてセッティングしてくださった場だったので、このような話をする機会ができましたが、しかし逆の事を言うならば、聴いている側には事前にそれほどの興味は無いようでした。事実、講演会中にはとても熱心に聴いていたのですが、その後は全くの無反応です。

 皆さん演奏にはとても熱心なのに(演奏の先生についたり、オケの練習にトレーナーを呼んだり)、そのような「楽器側の専門家の話」にはほとんど興味は無いように感じます。それどころか、「商売くさい」とか「インチキくさい」くらいに思っていらっしゃるのではないでしょうか?

 別に私の話を聞けと言っているのではありません。アマオケや、学校のオケ(大学、高校の部活)で、このような話の機会を積極的に求めてはいかがでしょうか?演奏の理解が広がると思います。本当ならば、それが音大の通年講座であることが理想だと思うのですが・・・。

 なんどでも書きますが、音楽界はスポーツ界を手本にすべきと思います。「スポーツ科学」という言葉を。

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