私は職業柄、理想的な演奏を行うための道具について追求しています。そしてある程度の、理論や技術的根拠については、説明することも、実行することも可能です。

 しかし、結局、行き着くところは、「弓の話し」をさらに越えて、「人」の話しになってしまうのです。

 真面目で、正義感があり、美しい心をもち、好奇心が旺盛で、相手を尊重し、プライドが高くなく、そして労を惜しまない、優しい知的さ。まるで小学校の道徳の時間でも教わりそうな、偽善的な言葉のように感じるかもしれませんが、結局の所、楽器においてもこの部分が全てなのです。

 

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