製作中だったヴィオラの音が、昨日にようやく出ました。この「出たばかりの音」ですが、多くの方は最初は鳴らないと思っている人がほとんどですが、きちんと作られた楽器は第一声から良い音です(自画自賛になってしまいますが)。おそらく皆さん、まともな音がいきなり出るからびっくりすると思います。逆のことを言えば、最初にまともに音が出ない楽器が、後で良くなるということは、確率的には小さいです。
もちろん、経年変化による音色の変化はあります。私の楽器も年々変わっていきます。しかしそれは「各楽器(または各製作者)内での変化」であって、別な楽器に変身してしまうような変化ではないのです。
私の楽器もこれからさらに微調整を摘んでいきますが、基本的には「第一声」の範囲内での変化です。もちろんその「第一声」は、私が最初から狙った音です。
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