お客さまとの接客や、調整の内容など、「答え」は一つではありません。いくつもの選択肢があって、その中から妥当と思われるものを探すのが、接客であり、調整なのです。

 難しいのは、より本質的で高度なものほど、お客様は拒絶します。

 それは、単に価格や料金の高さだけでなく、お客様の価値観を変えなければならないという、最大の障壁を含んでいるからです。だから、そういう場合には、私側も、とても大きなパワーを必要とするのです。

 だから私も、ついつい、無難な方へ(お客は、喜びます)流され気味になってしまうのです。

 お客様が喜ぶので、それはそれで、一理あるのですが、「それで良いのか?」という自問自答も常にあります。いずれにせよ、自分自身、もっと高みを目指すように、気持ちに張りを持ち続ける努力が必要です。年を重ねるごとに、厳しくなっているのですが。

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