ヴァイオリンの各弦の開放弦を弾く様子を、2,000fpsのハイスピード撮影してみました。 それぞれの弦で、弦の振幅と、振動数(振動のスピード)がかなり違っているのを見て取れると思います。
興味深いのは、これだけ振幅の大きさが異なっているのに、音量的には各弦間でそれほどの差を感じないということです。「音のエネルギーは振動数に比例する」とか「人間の聴覚補正のA特性」とか理由はあると思いますが、それにしても差がありすぎるような・・・。
この動画を観察する上で、一番重要なのは、実は弦の振動ではなく、駒の微細な動きなのです。なぜならば、楽器の音は駒の運動によって生まれているからです。
G線って、E線と比べて、見かけの派手さよりも、意外とコマを振動させていないのでしょうか?