私は色々な方と接する機会がありますので、お客様の「パターン」というのも、なんとなく感じています。

 特にアマチュアの方の話しですが、とても研究熱心で、そして色々な努力をしている人がいます。もちろん先生にもついてレッスンしています。

 ところが、そのような方に見受けられる、ある「悪い意味での」特徴というのもあるのです。

 それは、自分自身であまりにも考えすぎるため、自分で何らかの答えを出してしまっているのです。私が客観的な目で見ると、自分自身の考え方で、自分自身をがんじがらめに縛り付けて、動けなくなっているという雰囲気を感じます。筋肉が硬直してしまっている印象です。
 本人は、「いや、色々な人の意見を参考にしています」とか、「そんなに、自分の考えを決めつけて、押し通そうとはしていません」とか否定するのですが、私が「こう動いてみてください」と言っても、素直に動けないのです。

 それは、自分自身の何らかの意識が、外からの助言を阻害しているからなのです。もちろん私が「こうしてみてください」と言っているのは、とても簡単な行動なので、出来ないような内容ではないのです。

 それがうまく出来ない人(言われたとおりに動けない人)には、共通する特徴があって、自分自身であれこれと研究、試行錯誤している人なのです。

 もちろん、努力、研究、試行錯誤とかはとても大切な事です。だからそれをするなとは言いません。しかし「臨機応変に」という行動が重要です。その場で納得出来ないような内容でも、頭を柔らかくして、それまでの事は一旦横に置いといて、「とりあえず聞いて、吸収してみよう」という気持ちが大切です。

 何も、「どちらの言い分が正しいのか?」という勝負をしているわけではないのですから。

 私はよく「もっと頭を使ってください」とアドバイスします。しかし、人によっては「あまり難しく考えずに」というタイプの方もいらっしゃるのです。

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