時々、工房にいらしたお客様から、「この音叉は売っていないのですか?」と、卓上音叉の事を尋ねられます。
しかし、私はお勧めしません。通常の小型携帯音叉(Wittner製とか)の方をお勧めします。
なぜならば、卓上音叉で「ポーン」とならした音が自分の外で鳴るのに対して、小型音叉を耳に入れると、脳に基準音の純音が染みつくからです。音が自分の一部になるのです。基準音を「ものにできる」のです。
私が工房でこの卓上音叉を使っているのは、お客様が調弦をするときに手っ取り早いからであって(すなわち仕事用として使っているだけであって)、演奏において理想的だから使っているわけではないのです。
小型音叉を使った方が、はるかに演奏が上手になれます。綺麗な音程が出せるようになります。
補足:電子チューナーは論外です! 若い子(高校生とか大学生)ほど電子チューナーを使っているみたいですが、指導者は音叉を使うよう指導した方が、そのオケは絶対に良い音が出ます(電子チューナー禁止令を出すべきと思います)。
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