先日、レーザーターンテーブルの件で、ELP社の竹内さんが工房にいらっしゃいました。この竹内さんという方はテレビや雑誌でもよく拝見する有名な方なのです(テレビや雑誌に出ている方が凄いというわけでもないのでしょうが)。

 この方は当然ELPレーザーターンテーブルの全てを知り尽くしています。しかし、私が凄いと感心したのは、「お勧めのレコードはありますか?」と尋ねてきたことです。

 普通なら、竹内さんが「このレーザーターンテーブルで、このレコードを再生したら最高ですよ」とお勧めするかと思いきや、逆に質問してきたのです。ご本人は、様々なレコードにとても詳しい方なのにです。
 もちろん、ヴァイオリンに使われる木材の事とか、そういう分野は私の専門なので、私に質問してくる(レーザーターンテーブルにも一部木材の部品も使われているのです)のは判りますが、私のお勧めのレコードを尋ねてきたのには本当に驚きました。

 すなわち、好奇心と向上心なのです。これが凄い人の特徴です。凄い人って、人に尋ねることが出来るのです。

 

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