私が楽器の調整だとか、または毛替えの時に何を考えているのか? もちろん、様々な事を考えたり、音楽を聴きながら作業をしたりしていますので、「これを」と言い切ることはできません。
基本的には、「寸法的な事」や「作業の基本的な手順」を巡視することを意識しています。いわゆる「感覚」にはしらないよう、自分の手綱を引き締めることを意識します。
しかしそれとは別に、私がいつも考えるのは、「お客様の喜ぶ顔」を意識しているのです。「おおっ、良くなりました」とか、「弾きやすいです」とかの顔を思い浮かべるのです。これ、本当の話です。
意外でしょう? 私はもっと冷淡な人間だと思っていたのではないでしょうか?
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