少し前の事ですが、あるテレビ番組制作関連の方と話しをする機会がありました。そこで以前私の弟子だった林さんの話題から、「最近は、こちらの(テレビ制作)業界でも技術職に女の子がとても増えています」との事でした。

 女性が大きなカメラを担いでいたりするなんて、全然珍しくはなくなりました。

 その方の話では、「男の子は直ぐに辞めてしまうが、女の子の方が粘り強い」とのことです。

 私も林さんを通して、「粘り強く、コミュニケーション能力が高く、そして損得を考えないような女の子の方が職人とか技術職に向いているのではないか?」とさえ、思っていたところです。だからその方の言葉も、「なるほど。やっぱり」と、理解できます。

 私の工房お客様でも、男性の方が「口ばかり」というか、「能書きに走りやすい」という方が多い印象です。言ってることと楽器の状態が矛盾しているのです。その点、女性のお客様の方が、楽器が整っているのです。もちろん、人にもよるのですが。

 なぜこんな状況なのかというと、男性の方が「格好つけ」なのです。ちょっとナルシストの人は男性の方に多いです。

 だから、地に足を付けて、他人から技術を吸収できないのです。直ぐに辞めてしまうのです。

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