私は、以前私の工房の弟子だった「林さん」の凄さに感心していました。その林さんの修行の後期には、私の方が林さんの弟子だったくらい、彼女から色々な影響を受けました。
女性蔑視に思われるかもしれませんが、「女性の職人も凄い」と、自分の考えを改めたのでした。
ところが、その後も多くの工房の女性のお客様と接してきて、「女性の方が、男性よりも男気がある」と感じるようになりました。
高価な楽器や弓を検討するときにも、女性の方が自分が納得できる物を感じたら、即「買います!」と決断する傾向にあります。その点男性の場合には、色々な理由を私に説明して「保留」になります。
またある女性刃物職人のお客様との雑談の中で、「女性職人は作業そのものが好きだけれど、周りの男性職人は作業の理由を付けたがる」みたいな事を言っていました。これって、なんとなく判る気がします。
私の工房のお客様で、私に素直に質問(楽器以外でも、オーディオとかビデオ撮影とか)してくるのも、女性のお客様が圧倒的に多いです。男性は自分自身で解決しようとして、事後報告的な会話はありますが、「相談」とか「質問」とかってあまりありません。
私は男性なので、何も男が劣っていると言いたいわけでは無いのです。「このままでは女性に負けてしまうので、頑張らないと」と言いたいのです。一方、女性達に苦言もあります。
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