先日いらしたお客様と、「良いケースとは・・」という話になりました。その方は、他の楽器店で「カーボン(またはFRP)ケースも強いです」と説明されたと言われました。

 ほとんど方は、ケースの性能とは外力に対しての強さと思っています。すなわち、ケースに外から「ボン」と物がぶつかったときに、ケースが壊れないか?という一点だけに関してしか興味が無いのです。

 ところが、話はそう簡単ではありません。軽量化されているケースで、本当にペラペラな「最軽量」をうたっているケースなどは、蓋の金具が外れた状態で外力を掛けると、あっという間に歪んでしまいます。

 もっと重要なのは、ケース内部のクッション性能、サポート部分の面積の話なのです。軽量化のみを考えて作られたケースは、この部分がスカスカ状態です。通常の運搬では何ら問題がありませんが、非常時には大きなトラブルに繋がるかもしれません。

 さらに多くの方が無頓着なのは、熱に対しての見方です。「力」ではなく、「熱」の意識で、ご自分がサーもカメラの眼を持ったつもりで楽器ケースを眺めてください。スカスカなのがわかりますか? これは夏の炎天下だけでなく、冬の寒さにおいても大きな影響を施してしまいます。

 いずれにせよ、楽器ケースは重要です。もっと、科学的に考えるべきです。

関連記事: