商品として売られている松脂(例えば円柱状の塊)の表面の粒度がどのようなものなのか、顕微鏡で簡単に観察してみました。

 そうしたら、私が想像していたよりもずっと、ツルツル状態(粒度が低かった)でした。

 こんなに粒度が低くて、どうやってあの強い摩擦力が生まれるのかと、粒度についてもう少し観察してみたところ、大ざっぱに次の様な事が判ってきました。

 1. 松脂塊を馬毛で擦ると、松脂の微粒子が生まれます。

 2. その松脂の微粒子同士が、くっつき合い、雪だるまの原理で大きな塊になります(形状は雪だるまのようにまん丸ではなく、不規則な形の塊となります)。

 3. その大きな塊が馬毛表面にまばらに付着します。

 4. 馬毛表面にまばらに付着した大きな松脂粒子が、弦に引っかかって、弦を引っ張ります。そして連続ピッキング発音を行うのです。

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