今日は東京の国立博物館で開催されている、正倉院宝物特別展のあの有名な「螺鈿紫檀五絃琵琶」を見てきました。
この螺鈿紫檀五絃琵琶、私の師匠の無量塔藏六親方が、常々、「螺鈿紫檀五絃琵琶が世界で一番美しい楽器だと思う」と言っていた琵琶なのです。
それで奈良の正倉院宝物展に展示されていたとき(展示される機会はとても少ないのです)、見に行きたいと思いながら機会を逃して、なかなか実物を見ることが出来ないまま今日に至っていました。
今日、実物を見て、想像以上の美しさでした。「想像以上の」って、なかなか無いことです。当時のペルシャ(?)(訂正:唐の製作だそうです)の工芸技術に感心します。ちなみに復元品も素晴らしい出来でした。
皆さんも、是非見に行ってください。
良い物っていつの時代でも美しいのです。説得力があるのです。最近は中身も無いのに、情報操作だけで物の価値を作り出そうとする風潮がある中で、このような「本物」は、物の見方を原点に立ち戻らせてくれます。