私がしつこいほど、「きちんとしたオーディオ装置で再生しないと、演奏家の本当の音が理解できない」と主張しています。しかし殆どの方は、CDを買って適当に再生して、それでその演奏とか音を雄弁に語るのです。
そんなので本当に理解できていると思いますか?
これがヴィオラの場合にはなおさらです。私でさえ、難しいと感じています。
例えば少し前に私は、様々な演奏家によるブラームス作曲ヴィオラ・ソナタのヴィオラの音をパソコンにアップロードして、比較しようと試みたのです。
ところがパソコンで音を出したところ、どれも似たような音にしか聞こえませんでした。オーディオ装置で再生したときには、驚くほど違った音に聞こえていたヴィオラの音が・・・。
ヴィオラの音って、とても地味なので、精細な余韻とか響きとかの情報量を少しでも削ってしまうと、似た感じに聞こえてしまうのだと思います。
おそらく、多くの方も、そのようなヴィオラの音しか把握していないのではないでしょうか? それとも、ヴィオラのCDなんてわざわざ購入して聴かない、とか?
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