以下の説明は、私の工房のお客様に説明するために書いた説明文です。せっかく作ったので公開しますが、私の工房のお客様以外の質問は一切受けませんのでご了承ください。


Vegas Proで高画質BD作成の手順
(Vegas Pro 16で説明していますが、他のバージョンでも基本的には同じと思われます。)

1.パソコン内に新規フォルダ(例:発表会2020)を作成する。以後、関連する全ファイルはこのフォルダ内に保存するとわかりやすい。
2.カメラで撮影したデータ(例:PM20123.MXF)を、「発表会2020」フォルダにコピーする。

編集
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3.Vegas Proの「プロジェクトメディア」ウインドウから、「メディアのインポート」ボタンをクリックする。→「発表会2020」フォルダの中のPM20123.MXFファイルを指定して、「プロジェクトメディア」ウインドウに読み込む。
4.「プロジェクトメディア」ウインドウ上に表示されているPM20123.MXFファイルをドラッグ・アンド・ドロップして、下のタイムラインに配置する。
5.カット編集して映像データを細かく分断する前の一続き状態の時に、音声データを一括してノーマライズ処理します(判らなければ省略可)。
6.カット編集する。
7.タイトルや文字などを配置する。
8. 必要な部分に、「マーカー」を配置する。これがBDのチャプターになる。
9.Vegas Proの保存ファイル名は、今回の場合には「発表会2020.veg」にして、最初に作った「発表会2020」フォルダ内に保存する。
 

書き出しビットレートを計算
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「BitrateCal.exe」をソフトを起動して、必要設定項目を入力して、書き出す動画のビットレートを計算する。動画が120分以内であれば、わざわざ計算しなくても「23,000.000」を書き出しビットレートの値と思っても良いです。
 ちなみに総時間が短い場合でも、ビットレートは28,000,000以下で設定するのが無難です。大きなビットレート設定だとBDオーサリングの時にエラーになることもあります。

書き出し
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10. 最初に音声フェイルだけをPCM形式で書き出す。「ファイル」→「名前を付けてレンダリング」→「Wave(Microsoft)」→「48,000Hz 16bit ステレオPCM」を選択。ファイル名は「発表会2020.wav」とします。
11. 次に映像だけを書き出します。「ファイル」→「名前を付けてレンダリング」→「MAGIX AVC(マーカーはチャプターとして引き継がれません)」または「SONY AVC(オプション設定のマーカー保存の所にチェックを入れると、マーカーがチャプターとして引き継がれます)」を選択します。→「Bluray 1920×1080 60i」を選択して下にある「Customize Template」ボタンを押して詳細設定画面に入ります。
 最大ビットレートは35,000,000くらいにして、平均ビットレートをビットレート計算の計算値(例23,000,000)にします。
 書き出すファイル名は、必ず音声ファイルと同じ名前で保存して下さい。今回の例では「発表会2020.avc」なります(書き出す作業時間はとても長いはずです)。保存場所も、音声ファイルと同じ場所に保存してください。

BDオーサリング
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12. Vegas Proフルセットに付いている(Editセットには付いていません)「DVD Archtect Pro」というソフトを起動します。
13.「ファイル」→「プロパティ」→「ディスクのプロパティ」内のディスク形式を「Bluray-Disc 25.00GB」に指定します。「ビデオ形式」を「AVC」に、「オーディオ形式」を「PCMステレオ」に指定してください。
14.注意:BDのメニュー画面は再生トラブルの元になるので作りません。
15.DVD Archtect Proの「挿入」→「メディアの挿入」→「発表会2020.avc」だけを指定して読み込みます。すると、「無題」-「メニュー1」-「メニュー1(ページ1)」の下に「発表会2020」が配置されたはずです。
16.今回はメニュー画面は使わないので、上で配置された「発表会2020」をマウスでドラッグして、「無題」まで移動します。
17. 次に必要なくなった「メニュー1」を、指定して削除します。
18.そうすると、自動的に発表会2020ファイルの映像、音声、マーカーがタイムラインに表示されたはずです。
19.DVD Archtect Proのファイルを名前を付けて保存して、発表会2020.darとして保存します。

BDディスクの書き出し
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20. 上記作業に続けて、DVD Archtect Proのメニューボタンに「Bluray-Discの作成」ボタンがあるはずですので、それをクリックします。すると「準備」と「書き込み」が出ますが、「準備」をクリックします。
21. 発表会2020.isoファイルを書き出します。これがBDの内容データです。
22. 後はできあがったこのISOファイルを、ディスク書き込みソフトで(DVD Arcitect ProでもISO書き込みできます)、必要な枚数だけBDを焼きます。

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