先日、カザルス演奏の無伴奏チェロ組曲のオリジナルSPレコードをデジタル化して、CDを焼いてみました。とても良いのですが、それでもELPレーザーターンテーブルで直接再生した音と比べてしまうと、劣化しています。

 オーディオインターフェース内蔵のADコンバーターの性能のせいなのか? それとも、私のサウンドソフトでのデジタル処理の問題なのか? 等々、と。

 実はつい最近、私が所有しているいくつかのADコンバーターを使って、テストレコードの信号を録音して聴き比べしていました。しかし、CDに焼かないで、パソコンで直接再生して(オーディオインターフェースはRME Fireface UXF)、ヘッドフォンで聴き比べていたのです。それで、「あまり差は無い」という結論に達していました。

 しかし今回は、より実践的に、実際の音楽レコードを録音して、実際にCDに焼いてきちんとしたオーディオ装置で音を出して聴き比べてみました。

 結果、性能の差は確実に出ました。私のイメージだと、性能の高いオーディオインターフェースと比べて、低い方(決して安物製品ではありません)、空間がチリチリとねじ曲がっている感じ(夏の日に陰ろうがたっている感じ)です。素直な空気感が無いのです。

 お勧めなのは、RME “ADI-2 Pro FS”です。パソコンに繋がなくても単体でも動作できるし、デジタル出力端子を備えていますのでレコーダーでも録音できます。音質的にはRME特有の素直で高品質な音です。

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