8月になってから、トラブルの起きた楽器の修理依頼が例年以上にとても多いです。先日に話をした業者の方も、ネックや指板の修理がとても多いと言っていました。

 コロナ自粛と、異常に長かった梅雨のせいと思われます。

 私はもう何ヶ月も前から、「楽器の点検をしてください」とか「弾かない時期だからこそ、この期間に修理調整をしてください」と書いてきました。

 しかし、自分の状態が悪いと思っている方はいませんし、まして悪いと知っていて弾き続けている人もほとんどいないのです。

 そこが難しいところです。自覚の無い人に説明すると、「余計なお節介」とか、「自分の楽器の事は自分が一番理解している」とか、最悪の場合には「お金を使わせようとしている」と怪しく思われてしまうからです。

 しかし、トラブルになってからでは遅いのですよ。

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