これまで、「Orionアークスポット精密溶接機」と、「小型卓上型レーザー溶接機DaDo」を、用途によって使い分けながら、仕事への応用への実験を積み重ねてきました。
それで、「使える」と結論が出ました。今までは諦めていたり、別の修理方法で半ば無理やり行っていた溶接修理が、実にシンプルに、ピンポイントで行えることが判ってきたのです。
それで気になりだしたのが、「Orion」と「DaDo」の残念な点なのです。もちろん、それぞれのメリット部分だけをみたら、両方とも素晴らしい製品なのですが、仕様上の限界の方からみると、高価な弓などに「一発勝負」で使用するためにはリスクが高かったのです。お客様の商品を傷める事だけは、絶対に避けなければならないからです。
それでいつもお世話になっているシーフォース社の方に相談して、結果的に本格的なレーザー溶接機を導入しました。導入したのは「レーザー溶接機 Master-S 80J仕様」です。
レーザー照射のパターンが細かく調整できるので、DaDoやOrionでは苦労しながらどうにか行えた溶接が、簡単に、失敗無く確実に行えます。失敗無くという部分が一番重要な部分です。
ちなみに、このような銀線1本の溶接も、簡単にできました。この手の修理って、今までは簡単にできそうでいて、実はできなかったのです。今までなら、接着剤で固定するか、強引にハンダを流し込むかしか出来ませんでした。今回のレーザー溶接機なら、目に見えない位のスポット溶接が可能になりました。そうすると弓竿を傷めずにすむのです。
関連記事:
- 本格的レーザー溶接機を導入して良かった
- レーザー溶接機による、弓フロッシュの半月リング溶接修理の動画
- Orion精密アークスポット溶接機を導入
- レーザースポット溶接機が活躍
- レーザースポット溶接機を使っての弓の修理 その2