ずっと前から考えていて、数年前から実験を繰り返していた「弓の巻線ほつれ修理」ですが、最近では完全に自分の技術となりました。

 高価なレーザースポット溶接機を導入して(それも若干種類の違う物を3台も!)、色々試行錯誤をしたり、ちょっと回り道(無駄な出費)もしましたが、こうして自分の技術として結果を出せるようになると、それはそれは嬉しいものです。

 下の写真を見るだけだと、単にほつれた銀線一本をくっ付けただけのように思われるかも知れませんが、実際にはかなり高度な(難しい)技術なのです。

 高額な機械の代金の元を回収することは絶対に不可能なので、同業者からは「趣味」って馬鹿にされるかも知れませんが、他人の評価などはどうでも良いです。自分自身で納得できるか、出来ないかが重要です。

 私の工房にて弓を購入された方は、こういう高度な技術的な恩恵を受けることができるのです。単に商品を販売しているだけではありません。
 逆の事も言えます。上記のような高額な機械類は、私を信用してくださって、私の工房にてお金を落として(購入して)くださった方のお金によって購入し、実験し、技術を高めることができているのです。だから、その方々への恩返しの気持ちも含まれています。

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