昨日、海外在住のお客様がこのコロナ禍、苦労して帰国して調整にいらっしゃいました。新型コロナの影響で飛行機の便が無くなってしまったり、ようやく帰国できても二週間の自主隔離をしたりと、色々大変だったみたいです。

 前回からの調整から期間が経っていたせいもあって、楽器や弓の状態はあまり良いとは言えない状態でした。結果論ですが、無理をしてでも(お客様の名誉のために注記しますが、決して強引な帰国ではありません)帰国して調整に来た甲斐はあったと思います。

 もちろん、地元での調整は行っていたらしいですが、自分で言うのも何ですが、違うのです。

 雑談中、「佐々木さんの工房は、コロナ禍で大丈夫ですか?」みたいな話になって、私がついついネガティブな返答をしてしまったのです。

 「コロナだけでなく、インターネット検索で自分の都合の良い情報ばかりを求める人ばかりが増えて、結局のところ良い音が目的で無くて、自分のプライドを満足させる行為が目的なのでしょう・・・。だから本当の事を書いても、何の役にも立たないのです。」、みたいな愚痴を言ってしまいました。

 そういえば最近、他のお客様にも、ついつい同じ事を言っています。

 そうしたら、お客様から「私は海外からも、佐々木さんの書いた事を信頼して読んでいますよ。これからも頑張ってください」と、励まされてしました。

 言われてみたら、確かにそうかもしれません。私の言葉を信頼してくださる方に向かって、私の方もその方々を信頼して行動さえすれば、それで良いのかも。

 ネガティブな考え方は、誰の得にもなりませんからね。

関連記事: