少し前に、私の工房のお客様の演奏者の(正確に言えば、その方が所属している小さな音楽会社の)インターネットコンサートを観ました。
演奏はどの方も素晴らしかったのですが、残念に思ったのは、映像(音声)の品質にそこまで拘っていないので、せっかくの演奏が脚を引っ張られている感じがしたのです。とても勿体ないと感じました。
昔の考え方ならば、演奏家とは演奏するのみの人なのですが、それを自分で配信した途端、その映像の品質までが自分の演奏となってしまいます。これは、私が自分自身の製作の楽器の写真やビデオ映像を、徹底的にお金をかけて、高画質で撮影してきたのと同じ意味です。そこまでが自分の作品の品質なのです。
せっかくの素敵な演奏を、ちょっとした撮影機材への意識の低さから、ご自身で低くしてしまうのはもったいないことです。今は、そんなにお金を掛けなくても(それでも総額20~数十万円はかかるかも)高画質で撮影することは可能です。素晴らしい演奏には、それだけのお金をかける価値はあるのですから。
最近私はテレビで、YouTubeで車の試乗動画とか、バイクのツーリング動画とかも観ることが多いのでが、驚くのはその画質の高画質さです。私が想像していた以上に、どれも高画質なのです。
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