オイストラフ演奏の、ハチャトゥリアン作曲ヴァイオリン協奏曲のレコードが素晴らしいという事を書いたことがあります。

 その後、比較のための再販版CD(廉価版)も購入して試聴して、「予想していた通り、再販版のCDの音は悪い」との結果は出していたのです。こういう事って、良くあることなので、今更驚きはしません。

 ところが先日、なにげなくこのCDを再生したのです。というのは、私はレコードばかり聴いているわけではなく、通常の工房BGMとしては安易に聴けるCDを再生することの方が多いからです。

 ところが、音を聴いて驚きました。あまりにも音が悪いからです。以前にレコードと比較の為に再生したときには、「悪い」という前提(予想)のもとで聴いたので、特に違和感は感じなかったのです。ところが今回は、普通のオイストラフの演奏を聴くつもりでCDを再生したので、その音の悪さに驚いたのです。

 なにがそんなに悪く感じたのかというと、演奏がパッとしないのです。まるで、古い演奏のような感じなのです。それにハムノイズみたいな音も入っているし・・(おそらく、レコード再生音をマスター音源にしたときのハムノイズ?)。高域も操作した違和感があるし・・・。

 多くの方がこんなCDの音を聴いて、それがオイストラフだと感じていることを思うと、とても残念に感じました。もちろんそれはオイストラフだけでなく、コーガンも、それ以外の演奏者の録音も同じです。

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