ほとんどの方は、弦楽器関連にかかわらず、「商品の価格」について「高い」とか「安い」とかって判断しがちです。

 しかし私がこれまで何度も主張していますように、本当に「高価(貴重とも言えます)」なのは、自分の人生の残り時間です。私自身、60歳を目前にして、日に日にそれを実感しています。

 短い残り時間の中で、自分の価値観を越える何かを得るためには、ケチっていてはいけません。これは弦楽器だけの話ではありません。

 例え高尾山(六甲山でもよいです)であろうが、実際に登った人にしか見えない光景や空気が確実にあるのです。そして実際に登ったことの無い人は、「ああ、高尾山ね」って、知ったつもりになって人生を過ごすのです(それが悪いわけではありませんが)。

 

補足:「一番目に高いのが自分の残り時間(命)」であり、「二番目に高いのは自分に影響を与える事のできる素晴らしい人(家族も含め)」です。弦楽器で言えば「技術」とも言えます。そして三番目以降でやっと「物(商品)」が出てきます。

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