私は以前から日本の騒音の酷さ、無関心さについて苦言を言ってきました。

 過剰アナウンス、店内外の大音量BGM、テレビ番組での異常ともいえるBGM、等々。

 ところが意外なほど反響はありません(何通か、自分も同じ気持ちだというメールを頂いたことはありますが)。

 おそらく多くの方は、音を見ていないのでしょう。だから空間がヘドロまみれのように汚れている事に気づいていないのかもしれません。音を耳で聴くだけだと、自分の聴覚にフィルターを掛けた人(掛けることが出来る人)には、無いに等しいからです。

 あれほど「除菌」という言葉には敏感なのに。

 まあ、弦楽器においても「自分の演奏とういう行為」について意識している方がほとんどで、「音(音響)」について意識している人って、意外なほど少ないと感じています。だから、そういうものなのかもしれませんが。

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