皆、一生懸命です。
しかし、一生懸命な人ほど、なかなか自分の事は見えなくなってしまう物なのです。なぜならば、一生懸命の行為とは主観的だからです。
一方、問題を観察するために一番重要なことは、「観察」です。観察して、次に考察するのです。それはすなわち客観性です。
ところがこの客観的観察は主観的な物事の考え方と相反します。だから、一生懸命な人ほど、何らかの理由を付けて拒否する傾向にあります。
しかしそれでは、上達しません。毎日何時間の練習とか、努力量の話ではないのです。
演奏会や発表会での自分の演奏姿を、可能な限りの高画質映像&音声で記録してみてください。そして客観的に、他人のような眼で観察してみてください。
課題点と、褒めてあげるような上手なポイント(反省しているだけでは、これまた上達はしません)の両方がはっきり見えてきますから。
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