私と妻がドイツに住んでいた頃は、日本の情報(というよりは日本語自体)に飢えていました。古い日本語新聞や雑誌などは、貴重なものでした。一部のお金に余裕のある日本人駐在員は、国際版日本語新聞とか、衛星放送の日本の番組とかを見ていたらしいですが、それはほんの一部の話で、我々一般人とは無縁のことでした。
唯一のリアルタイム情報は、ノイズまみれの日本語短波放送でした。妻と二人で、大相撲放送などに耳を傾けたことを懐かしく思い出します。歓声とノイズで、どちらが勝ったのかわからないような放送でした。
現在はインターネットとブロードバンドの進歩で、日本にいるのと錯覚してしまうほどです。NHKニュースなども動画で見ることができます。便利になりました。
しかし、便利になった反面、なんだか寂しいような気もします。以前は「遠い国」が外国だったのに・・・。