楽器の側板(ネック付け根)と響板の輪郭部分のニスが傷んでいる人が多いです。ニスの艶が曇っていたり、薄くはげていたり、場合によっては黒っぽく汚れていたりしています(これが一番良くないことです)。
この原因は単純です。所有者が触っているからです。
それではいつ触っているのか?
意外にも、その部分に触るのはハイポジション演奏している時よりも、演奏していないときが多いのです。具体的には、例えばオケの練習中に、指揮者が話しているときのちょっとした待機中に、楽器に手のひらを置いて寄りかかってしまっているのです。
そういう時、意識して楽器に触れる面積を少なくする努力をしてみてください。ニスの傷み方、汚れ方は確実に少なくなります。
また、練習中に清潔なハンドタオルを身近に置いといて、ちょっとした待機中に手の平の汗を拭き取る癖を付けてください。これも効果的です。
自分の耐切な楽器を守るのは、所有者以外には出来ないのです。ちょっとした自分意識改革が何よりも重要です。