以前に何度か、「ネックの付け根や、ネックの付け根の左側板のニスが傷んでいる人がとても多いです。演奏以外のときには触れないよう注意してください」と書きました。
例えば、オケの練習中、指揮者が説明していたり、自分のパートが休みの時に、楽器に腕をもたれかけるように休息している人がとても多いのです。
手の平をベッタリと楽器に密着させて小休憩しているのです。このような状態だと、手の平の汗(汚れも)と熱気が、まるでスチームアイロンのように楽器を蒸らして、ニスを傷めてしまうのです。
だから楽器(ネック付け根と側板)と手の平に1cm弱の隙間を保つように持って(立てて)小休憩する癖をつけるだけで、楽器の傷み方は全く違ってきます。
これは個人レッスンの時にも全く同じです。
個人レッスンの時には、立って演奏していると思います。先生が説明していたりする時、多くの方は楽器を首元に密着させて、ほぼ構えた状態で説明を聞いていると思います。
この時にも、楽器のネック付け根と側板に手の平を密着させないよう、微妙な隙間をあけて熱気と湿気を逃がすことが大切です。5mmの隙間でも効果絶大です。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、慣れの問題です。
補足:ハイポジション演奏中とか、実際の演奏中に触れるのは、全く問題ありません。