先日、私がお勧めするミラーレスカメラセットを購入したお客様から、「買って良かった」という感謝のメール以外にも、「音を消して観ると、自分の演奏がよく判る」という内容のメールも頂きました。

 これまでにも何度か書いた事があるのですが、高画質な4K映像で、音を消して観察する事が重要なのです。

 全ての演奏者の目的は、「演奏」です。

 だから普通に映像を視聴してしまうとどうしても、演奏にばかり意識が行ってしまうのです。例えば、「ここの音程が悪い」とか、「ここの演奏をミスってしまった」とか。

 しかしもっと重要なのは、表面的な演奏部分では無くて、「理にかなった運動」部分の観察なのです。

 例えば、私はアイススケートのド素人です。しかし3回転半とか、4回転ジャンプとかを失敗するときって、踏切の瞬間に「失敗する!」って何となく判るのです。正確に言えば、「あっ!!」って判るのです。

 これは素人にでも、理にかなった踏切り運動を出来なかったという事が理解できるからなのでしょう。

 全てのスポーツは、理にかなった運動が結果に繋がります。

 これは演奏でも全く同じはずなのです。「気持ちだ」、「雰囲気だ」、「芸術だ」なんて、何の根拠も無い逃げ言葉です。

 だから音を消して、自分の運動を観察してみてください。必ず、何かが見えてくるはずですから。

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