プロの演奏者も、アマチュアの演奏者でも共通するのは「演奏の上達」だと思います。もちろん、その度合いには個々で大きな差がありますが、しかし大ざっぱに言えば「目標は同じ」とも言えます。
しかし私が長年感じているのは、多くの方が主観的な考え方で努力しているので、その努力の割に効果が表れないとつくづく感じています。ナルシスト的な努力とも言えます。
そしてそういう考え方の方にアドバイスや指摘をすると、「いや、私はそう思うのだから」と反論されて、話はそれで終わってしまうのです。会話を閉ざされてしまうのです。
私がド素人の近所のおじさんだったら、まあそう言われても仕方有りません。しかし、自慢ではありませんが、私はこの分野(弦楽器関連の技術と運動理論)で長年最先端を追求していると自負しています。
百歩譲って、私の事は信用しなくても構いません。
しかし、ご自分の運動を、主観的な目や感覚で無くて、客観的な観測によって観察して、そして分析してみてください。具体的には「映像撮影」です。それも音を消して、運動だけを観察してみてください。
また、他人やプロの演奏者の映像も、音を消して、単なる運動として観察し、分析してください。
そこから、見えてくる物があるはずです。それが、ご自分の運動の「矯正」につながるのです。
自分の感覚って、自分には甘いです。自分の考え方を肯定してしまうのです。だから努力の割に上達できないのです。そのためには、ネット依存を止めて、他人との会話を増やす(求める)こと以外には方法はありません。
現代はスマホ(パソコン)ネット依存が上達への障壁です。
補足:演奏の先生についてレッスンを受けるというのも同じです。他人から自分の価値観を矯正されるという行為なのです。とても重要です。
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