昨日、あるチェロ奏者の方が楽器(の調整)を引き取りにいらしたので、その時にビルスマの無伴奏チェロ組曲のレコードと、SACDの聴き比べ比較を行いました。
このレコードとSACDの比較は以前にも行っていて、ブログにも掲載しています。その時の感想は「デュアルレイヤーのCDの音は響きが失われていて良くないが、SACDの音は良いです」って感想でした。
だからそれ以来、私はこのSACDの音を信頼しきって聴いていたのです。
しかし今回、お客様のチェリストの方に実際の比較の音を聴かせようと、自分でも久しぶりに音を出したところ、以前感じたよりも差が大きくて驚きました。
レコードの方がずっと繊細だったのです。バロック楽器の軽めの倍音や、奏者の息遣いまで聞こえる感じです。これは一緒に聴いていたお客様も全く同じ感想でした。
やはり、オリジナルのレコードの音をELPレーザーターンテーブルで再生するのがベストのようです。
試聴して毎回思うのですが、演奏家のイメージって、試聴環境(オーディオの品質)によって大きく変わってくるのです。しかし、どれだけの音楽マニア達が音に拘っているでしょうか?
補足:上記記事を書きながら、「以前の比較の時の感想と、今回感じたその差は何なのか?」と考えました。前回の比較記事を書いたのが2020年で、それ以降に変わったものがあるとすると、「フォノイコライザーの変更」と「自分の老化」です。それ以外のオーディオシステムに変更点はありません。
「老化」は聴覚が鈍感にはなっても敏感になることはありません。 ということは、フォノイコライザーでこれだけ音質差があったと考えられます。ちなみにフォノイコライザーはAccuphase C-27からC-47に変更していました。
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