よく「弓の傾き(毛の傾き)」とか「弓と弦との角度」について質問をうけることがあります。
言葉で質問したり、言葉で返答するのは簡単です。しかし、現実は全く違うのです。
というのは、実際のボウイングでは本人が思っているような傾きとか角度にはなっていなかったり、ボウイングにおいてフロッシュ寄りと、弓中と弓先とでは傾きが常に変わってしまっていたりして、変化してしまっているのです。だからどの時点での話なのかがわからないのです。
もちろん本人は一定の角度でボウイングしているつもりです。
だから、くどいほど言っているように「観察」が必要なのです。
それではその「観察」とはどうやって行うべきかというと、「撮影」です。特に「本番の演奏」が重要です。本場の演奏では自分の癖が出やすいからです。
注意:間違っても鏡で観察するのは止めてください。特にヴァイオリンとヴィオラの場合には練習の悪影響になりますから(チェロにおいてもお勧めできる方法ではありません)。
関連記事:
- 弓竿の反りと、理にかなったボイウイング運動の説明
- 音楽番組でウィーンリングアンサンブルの演奏
- 弓がプルプル震えている方
- 弓の運動が見える ~ キュッヒル氏
- 腕の自然な重さをかけたボウイング
- チェロの演奏角度と、そのメリット・デメリット
- 演奏の表現力は「縦(圧力)」の意識から生まれるのです
- 「物が落ちる時のような弓の動き出し」
- 同じ楽器なのに、今までとは全く違う音が出せるのです
- 弓がプルプル震えてしまう方は、ある意味、チャンスなのかも