ここ数年弟子を採用しなかった理由はいくつかあります。
1.健康的な問題で休憩中だった前弟子が回復して戻ってくる予定だった(補足:昨年で前弟子のための「席」を空けておく約束の期間は過ぎました)。
2.上記の理由で弟子の席を空けておく必要があったため、2名の希望者をお断りしたが、それ以降(特にコロナ禍以降)はとくに熱心な希望者自体もいなかった。
3.コロナ禍以降、工房の経営状況に余裕が無い(弟子を採るというのはこちら側も経営的、金銭的負担が大きいのです)。
4.自分自身の活力の問題(赤の他人を引き受けるのは、とてもパワーが必要です)。
この前同業者と「弟子」とか「技術を伝える事」の話になって、もしも自分が弟子を「採用するのならこれが最後かな?」って思ったり、「これまでに十分頑張ったから、もう十分かな?」って思ったり・・・。
おそらく皆さんが想像している以上に、赤の他人を受け入れる(雇用ではなく)という事には、責任の重さがのし掛かってくるのです。
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