一昨日、妻が杉並公会堂での無料アマチュア演奏会の情報を貰ってきて、先ほど杉並公会堂まで自転車で聴きに行ってきました。

 カラー・フィルハーモニック・オーケストラというアマチュアオケ団体の演奏会なのですが、演奏プログラムを聞いて驚きました。演目3曲中、2曲がブルッフのVn協奏曲と、ドヴォルザークのVc協奏曲! さらに凄いのがソリストが、ウィーンの(ウィーンフィル?)の演奏家なのです。ヴァイオリンがルカ・リュバス氏で、チェロはヴォルフガング・ヘルテル氏という演奏家でした。

 こんな贅沢なコンサートが無料! しかし、アマオケ団体の知名度の問題なのか、座席にはけっこう空きがあって、勿体ないこと!

 両者の演奏は素晴らしかったです。両者とも、私が常に主張しているような「腰の強い弓竿の毛を余り張らないで、逆反りの効果を生かした吸い付くようなボウイング」をしていました。だから弓が跳ねていないのです。

 特にヴァイオリニスト(ルカ・リュバス氏)は若いのですが、実に理にかなった運動の演奏をしていて、驚きました。日本の若い演奏者達も、このような理にかなった演奏をすべきなのです。

 何が凄いのかというと、先に述べたような吸い付くようなボウイング、さらにヴィブラートが正しいので、熱演していても楽器がブレないのです。だから摩擦力が保たれて、擦れた(暴れた)音にならないのです。だから音に艶がありました。

 いやあ、空席がもったいなかった!たくさんの若い演奏者(学生とか音高生とか)に聴いて欲しかった。

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