ある方から、楽器の購入の事でお問い合わせがありました。

 お子さんのフルサイズへのグレードアップ楽器を探しているそうなのですが、身体が小柄なので、最初は7/8サイズを検討したそうなのです。しかし、良質な7/8サイズはそもそも数が無いし、「弾きやすい4/4」を購入する方が正しい選択なのでは?ということで、私の所に問い合わせがあったという経緯です。

 私も「本当に良い楽器、高度な調整の技術を施した楽器は弾きやすい」と言っています。中途半端な7/8サイズを購入する(短期間だけの使用ではなく、その後も使い続ける)のは良くないと思っています。

 本当に良い楽器は、大きさを感じさせません。これはヴィオラでも同じ事が言えるのです。

 さて本題なのですが、お問い合わせがあったその方は、「新作楽器は落ち着くまで時間がかかって、それまで弾きにくい」ので、古い楽器の在庫は無いか?と言っていたのです。

 これって、とんでもないデマです。

 古い楽器が弾きやすいとか、新作楽器がとか言う前に、楽器そのものの出来(造りと調整の技術レベル)が大前提だからです。例え100年経った楽器でも、出来が悪ければまともな音は出ませんし、とても弾きにくいのです。

 逆の事も言えて、良い造りの新作楽器(もちろん調整もきちんと施された)は、最初から良い音がして、最初から弾きやすいです。もちろん時間と共に若干の音質変化も起きますが、その時間経緯による変化の要素は、基本性能の割合からするととても小さいです。

 この業界、インチキな情報ばかりが浸透しています。安易に情報を信用しないように注意してください。

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