少し前にあるヴァイオリン演奏者の方と、肩当ての脚の長さの話題から、楽器の保持の話になりました。

 私の経験上、肩当ての脚の長さがどんどん長くなって、脚ネジが抜けそうになっている方は、危険信号と思った方がよいです。

 何の危険信号なのかというと、姿勢(背骨)です。

 具体的に言うと、オケの奏者のように座ってばかり演奏していると、頭が前に落ちてきて、猫背になってしまうのです。その傾向は年齢とともに増加します。これは筋力の衰えもあるのだと思います。

 立って演奏すると、下半身のバランス効果から背骨をコントロール出来ます。しかし座って演奏すると、上半身だけで背骨をコントロールしなければならないので、どうしても筋力が必要となり、加齢と共に猫背になりがちです。

 猫背になると、頭が前に垂れ下がってしまって、こうなってしまうとヴァイオリンを保持しにくくなってしまいます。そうすると、自然と肩当ての脚ネジを長くしてしまう傾向にあるようなのです。

 この対策として、基本に戻って立って練習をして、その時に自分の背骨(体幹)を意識する癖を付けるべきです。

 また、座って演奏するときにも、立って演奏しているその姿勢のまま、座って演奏する意識が大切です。その姿は横から見て、美しいはずです。

 同じ座って演奏する奏者者でも、他人から注目される立場の演奏者、撮影されたりする立場の演奏者、例えばコンサートマスターとか、クァルテット奏者とかは、姿勢の良い方が多いです。おそらく自意識の問題だと思います。

 音が美しい人は、姿勢や動きもを見ていても美しいです。

 

補足:今回の話題の対象は、演奏が上手な「プロ奏者」でした。「上手なプロの演奏者でさえ・・」って話です。アマオケの方は、当然「もっと」です。

関連記事: