当工房の改造MachOneを使用されているお客様の、ゴムパッドの交換時期を尋ねられる事が多いです。そのように、尋ねてこられるお客様については良いのですが、問題は尋ねてこないお客様についてです。

 ゴムパッドについて何も尋ねてこないお客様の、ゴムパッドの状態は一見とても良いのです。剥がれが全く無い、綺麗な状態です。だから、使用者本人は、問題なしと思って質問してこないのだと思います。

 ゴムパッドの交換時期に関しては、次の2つの要素で決まります。

1. 剥がれ
2. 硬さ

 「剥がれ」に関しては説明不要でしょう。一方「固さ」とは、ゴムパッドの柔軟性の事です。滑りにくさ度合いと言った方が判りやすいかもしれません。

 ゴムパッドは、使用している内に徐々に硬くなってきます。すると、本人の気づかない内に、楽器を構えたときに滑りやすくなってしまい、無意識の内に楽器を力尽くで持ってしまっているのです。このような弾き方だと、理想的なボウイング運動からかけ離れてしまって、結果的に音が悪くなってしまうのです。

 このように、本人が問題なしと思っている人こそ、実際には問題有りかもしれません。

 だから毛替えと弦交換に預ける時、「肩当ての状態はどうでしょう?」とかの一言も大切なのです。最近のお客差の特徴は、自分でスケジュール管理とか、予算管理とかを決めつけて依頼する人がとても増えていることです。

 楽器というのは、ご自分で思っている以上に複雑です。だから自分で決めつけないことが、良い結果に繋がります。

 因みに、肩当ての調整箇所(傷む箇所)はゴムパッド以外にも、「脚ネジのグラつき」、「脚のシリコンゴム劣化」などもあります。

 

 

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