下記の項目に思いたる節がある方は、弓の性能が低い(竿の腰が弱い)可能性が高いです。
・弓の中央付近でぶれる(震える)。
・音の立ち上がり(発音)が緩い(鈍い)。カチッとした発音ができない。
・先生から、「もっと駒よりを弾きなさい」とよく注意される。指板寄りを弾く癖がある。
・ソフトな音になりがち(楽器の音が遠くに飛ばない)。
・同じ楽器を弾いても、先生のように大きな音が出ない。
・ワンボウで弾いたときに、どうしても弓が足りなくなる。先生のように、弓の長さを十分に生かし切れない。
・弓先で力が抜けてしまう。
・ダイナミクスを付けて弾いているのに、聴いている人には平面的に聞こえる(強弱がつかない)。
・楽器が鳴らない。
・ピアノ・ピアニッシモがうまく表現できない。
・等々
 これらの症状は、物理的にきちんと説明できる事柄です。私の工房ではこれらをきちんと説明した上で、弓を紹介します。弓は(楽器もそうですが)、魔法の道具ではありません。きちんと理にかなった要因が性能となって、結果的に音に表れるのです。

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