先日私の工房の全ビデオカメラ7台を引っ張り出して、演奏会のマルチカメラ撮影を行いました。これまで私が演奏会撮影をするといっても、せいぜい3カメラでの撮影でしたので、慣れていないこともあって準備が大変でした。というのは、私が所有しているビデオカメラは、それぞれの撮影目的(例えばスローもション撮影とか)のために揃えた物なので、カメラごとの画質も操作性も異なるからです。それらを可能な限り合わせなければならないのです。

 そこで事前に本格的なカラーチャート(DSC Labのカラーチャート)とベクトルスコープ(LEADER LV5333)で念入りにそれぞれのカメラの画質合わせを行いました。もっとも、どんなに色や画質を合わせようとしても低価格カメラほど調整範囲が狭くて合わせることができないのですが。

カメラ1:SONY PDW-700+Canon HJ21x7.5b ISAD(MPEG HD422 50Mbps収録)
カメラ2&3:SONY PMW-200 2台(MPEG HD422 50Mbps収録)
カメラ4:SONY PXW-X70 (XAVC 50Mbps収録)
カメラ5:Canon Cinema EOS C300+EF70-200mm F2.8 IS(MPEG HD422 50Mbps収録)
カメラ6:SONY NEX-FS700J(AVCHD 28Mbps収録)
カメラ7(舞台裏撮影専用):HDR-PJ790(ホームビデオカメラ AVCHD)

 演奏会撮影という限定では、事前に予想していたとおりですが、PDW-700の画質と操作性がダントツでした。だてに大型で高価なカメラではありません。

 ちなみに画質(解像力だけでなくだけでなく、色の飽和度とかも)差は次のような結果でした。
PDW700 ≧ C300 >> PMW200 >> PXW-X70 とFS700J とPJ790
 C300の画質が想像してよりも優れていて、ちょっと驚きました。逆に、X70の画質は低くてがっかりしました。明るいところでは凄く綺麗に映るのに、演奏会撮影では切れがないと言うか、ぱっとしていないのです。FS700JはAVCHD収録というところで若干不利ですが、まあ画質的にはそんなものでしょう。ホームビデオカメラのPJ790は、小さくて安い割には健闘しています。

 使い勝手は、
PDW700>>PMW200>>FS700J >PXW-X70>PJ790>C300 です。まあ、そりゃそうでしょう。C300は演奏会撮影のためのカメラではありませんから。

西高BDパッケージ

nbd

 

 

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