昨日も音高生が弓の話しを聞きに来ました。依頼は親御さんからだったのですが、お子さんの演奏がソロでは悪くないのに、他の人の演奏と音が重なると、他の人の音に埋もれてしまうという悩みからでした。そしてその現象が私の弓の説明と合致したので、工房に説明を聞きにいらしたのです。

 私はいつもの様に、「弓の性能の理論」を説明し、そして「演奏とは”気持ち”だけでは音は出ない。スポーツ界のように科学的な考え方が重要だ。」という話しをしました。そして説明後に(本当の意味での)良い弓(さらに良い楽器も)で弾かせたところ、まるで別人のように朗々とした迫力のある音を出していて、本人も驚いていたようです。

 今回はまずは説明だけを聞きに来たので、弓は購入しませんでしたが。

 音高生や音大生で、あまりにも質の低い(価格は高いのですが)楽器や弓を購入している人が多すぎます。楽器や弓の購入を考えていらっしゃる方は、まずは私の工房に有る楽器や弓を弾いてみてください。音の出方に驚きますから。

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