ここ数日間、林さんにあげるために、林さんの作業光景動画を編集していました。

 私の工房での作業光景のビデオ撮影の基本系は、大型のVinten三脚(正確にはペデスタル)に大型のビデオ雲台(Vinten Vision22)を装着して、そこに大型のENGカメラ(SONY PDW700+Canon HJ21x7.5B)を乗せて撮影する、いわゆる動画撮影の基本的(最近では古典的?)な撮影方法を採っています。

 ところが最近、様々な小型のカメラも出てきていますので、私も物珍しさ半分で色々試しているのです。例えば被写界深度が浅くて、映画のように撮影できるシネマカメラです。最近はこのようなカメラ(例えばCanon C300とか)を使って、今までに無いようなアングルとか、雰囲気でも撮影していたのです。ちなみにカメラが小型なので、手持ち撮影をすることが多かったです。

 ところが、後日冷静になって編集していて感じました。やっぱり、シネマカメラなどを手持ちで使って撮影した映像は、撮影者側の自己満足でしかないということです。一見良い雰囲気はあるのですが、結局のところ内容が見づらいのです。

 映画とかCMとかなら話は別ですが、”作業光景”を撮影したかったら、”雰囲気”よりも、”技術”がきちんと映っていなければなりません。そのためには結局のところ、当たり前と言えば当たり前なのですが、カメラは三脚にしっかり固定して、画面をぶらさずに、被写界深度も適度にとって、「内容を映す」ことが重要なのです。だから被写界深度の浅いシネマカメラでの手持ち撮影は、あまり多用しすぎるのは無理があると感じました。

 つまらないくらいの映像が、後になってみたら面白いです。

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