これまで私は、私のブログやホームページのあちこちで、下記のような内容の事を書いてきました。

「低い品質の楽器や弓を持っている人が、上の品質のものを弾いても、そうは判りませんよ。だから試奏しまくって選ぶのは良くないのです」 

「しかしその逆に、良い楽器や弓に慣れてから、低い質の弓や楽器を弾いてみたら、驚くほど直ぐにその性能の低さを感じることでしょう」

 現在行っているBDビデオ編集でも、全く同じ事を実感しました。
 先日のブログでも書きましたように、私は現在「弦楽器製作工程BD プラス映像版」を制作中です。この新BDは、22分の映像が追加されただけでなく、2層BDに焼くために画質も良くなっているのです。これまでのBDは16Mbpsのビットレートだったのですが、今回のは27Mbpsの高ビットレートなのです。

 しかし、実際にテスト版を作ってみてちょっとだけ比較したところ、「まあ、比べたら差があるけど、そこまで大きな差では無いかな?」くらいの感想でした。
 ところが高ビットレートのBDを十数時間も見続けた後(制作のトラブルで、嫌でも見続けているのです)、元のBDを見たところ、驚くほど「画質の悪い部分」が瞬時に、具体的に見えるのです。

 恐ろしいことです。これまではこの画質に差ほど不満は感じなかったのです。楽器や、弓と全く同じです。

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