意外に思われるかもしれませんが、私は「良い道具に勝る技術無し」と常日頃から感じています。良い道具が自然と自分の作業を導いてくれるのです。
 逆に、技術力のある職人(技術者)とは、常日頃から良い道具を探し求め、改良のアイデアを試行錯誤し、より高い境地のメンテナンス(手入れ)を行うことができる人と言えるのです。職人の間には「仕事半日、研ぎ半日」という言葉も伝わっているくらいです。「道具=技術」と言っても、決して大げさな話ではありません。
 これは職人技術だけでなく、楽器に関しても全く同じように言えます。

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